砂地獄レースレポ‼︎‼︎

眼前に広がる一面の砂。まさに砂地獄と呼ぶにふさわしいそのロケーションに、僕の口元は少し緩んだ。またしても、懲りる事無く、再びこの地獄に来てしまった…そうつぶやきながら自分のバイクをヒッチキャリアから降ろす…

 -東海クロス最終戦 ワイルドネイチャープラザ-
レースに臨むライダーは、漏れなく誰しも「今日の俺は勝てる」という気分で会場入りするのが当たり前だろう。むしろ、そうでない人がいるのであれば、その人を”レースに臨むライダー”として僕はカウントしていないのかもしれない。けれども、そんな強気なモチベーションを、常に瞳に炎を燃やし、目の前の敵をなぎ払って、そして自分こそが勝者になるのだという、勝気な気分を一瞬で更地に戻してしまうのが、この””””砂地獄””””なのである…

昨年度の東海クロス最終戦もこの地で行われた。当時の僕は、シクロクロスレース2戦目。初戦の138タワーでシングルリザルトを獲得し、調子にも勢いにも、そして自転車にもよく乗っていた当時の僕は、ここで表彰台にも乗る事ができたのだ。そんな経緯から当然のように、完全にこう思い込んだのだ。「砂地獄は”得意なコース”だ」と。もし仮に、当時の僕にこの思い込みに対する助言をする事ができるのであれば、こう言い放つであろう。「この時の君はここが得意だった」と… 
結論から言うと結果は実にポンコツで、簡単にまとめると僕はシクロクロスを舐めていたのだ。

恐らくこの事は、周りのオトナ達はとうに気づいていたのかもしれない。MTBライダーである僕がダートコースでロード乗りに負けるはずないと、心のどこかで、頭の片隅で、そして数日間のローラー台の上で僕は、高を括っていたのだ。少しの練習で勝つ事ができると……

  
はい。今シーズンは全く高まっていなかったシクロクロスへのモチベーションもスクールクロスをキッカケに、スーパースロースターターではあるものの徐々に高まりを見せ、前回の桜堤に続き今回も参戦となりました。もちろん出るからには勝ちたいと思うのは当然であり必然ですよね。しかし、冒頭にもあるようにシクロクロスを舐めていた僕は、準備不足からその目標は達成できませんでした。前回の桜堤で必要だと感じていた”高出力を長時間”をこなすために、FIXEDで20分、CXバイクで1時間ほどローラーに乗っていましたが、完全に足りなかった。これが付け焼き刃である事は、僕自身も重々承知しているという事はご理解いただきたい。しかし、付け焼き刃なりにも桜堤の時よりは状態は良くなってはたんですよ。” 長時間バイクに乗り続ける事に慣れた”と言う点でも、前回よりは多少なりともコンディションは良かったんじゃないかな。

 
けれども、会場に行く途中に気付いたんですよ。昨シーズンの最終戦、表彰台に上がった時はランニングからのローラー台という組み合わせで練習してたって事を。よくよく考えれば分かるんだけれども、砂地獄は乗車区間と押し区間の割合は圧倒的に、押し区間が勝っているんですよね。全区間を乗っていけるのなんて概ねFATバイクくらいでしょう。そうですよね?オガワさん?
そんな不安が脳裏をよぎりつつも、勝てるイメージが無くなったりはしませんよ。もし仮に、この時点で勝てるイメージが無ければホールショットを取る事も出来なかったでしょうね。

  
 前回の桜堤のリザルトのおかげで、スタートリストは上から4番目。最前列スタートを獲得できました。つまり僕はこの時点で、逃げ続けてその差を食いつぶされていくレースメイクをするしかなかったんですよ。少なくとも僕の技量では、そうするしか選択肢がなかった。 
なんとかホールショットの獲得には成功し貯金を貯めた…はずでした。スタート後、最初の折り返しターンでフロントが砂に飲み込まれストップ。問答無用でランに切り替える事に。まるで、蟻地獄に落ちたアリの気分ですよ。このタイミングで後続のライダー達に一気に追い抜かれました。僕の貯金は一気に底をついたどころか、大赤字の大借金状態へと急降下しちゃいました。今回、2周回でのレースって事は、スタートの時に知らされていました。つまり、僕がこの大借金を取り返す時間は果てし無くゼロなんですよね。これには半沢直樹も真っ青だと思います。

  
そんなこんなで気持ちは次第に焦り始め、ボンミスも増え、挙句なんともないコーナーで転倒もメイク。転倒し焦りが頂点に到達したのと同時に、砂地獄が最も砂地獄らしく、そして砂地獄たる顔を覗かせる砂地の登りがその全貌を露わに。幸いにも、その登りが始まる直前に、オーディエンスエリアがあるんですよ。何度も聞こえてくる「kazoo!!」コールに冷静さを取り戻し、押すべきか乗るべきかの判断を冷静に出来る所まで落ち着きました。そして、落ち着いた僕は迷わず、写真のようにオーディエンスからのコールにしっかりレスポンスする。やはりコレが僕らしい僕の走りかかなと。
そして砂地獄名物でもある砂のダウンヒルの登場。なんとか前半のみは、ペダリング無しでも滑落する事ができるんですよ。滑走ではなく、滑落。文字通り、滑り落ちる。走るよりも落ちていくと言う方がしっくりくかと。この時の僕にライントレースをする程の余裕は勿論ないです。前走者達の走った轍を、なんとか気合と根性でトレースするも、高まる心拍や、乱れる呼吸から、前走者の轍なんてのはないようなもん。少し気が緩めば、一瞬で轍から外れ容赦無く乗車区間から、押し区間へとチェンジ。「あぁ、やっぱり砂地獄だ…」と1年ぶりの地獄具合に嫌気がさしつつも、この地獄絵図を楽しんでいた僕がいましたね。そういう不思議な魅力がこの砂地獄にはあるんですよね。

砂のダウンヒルを終え林エリアに。説明不要の得意エリアですよ。正に水を得た魚。砂のダウンヒルで僕をブチ抜いていったFATバイクのライダーにすぐに追いつきます。芝の茂るハードパック、隆起する地形、あちこちに張り巡らされた木の根、その全てが魅せる走りのための強化アイテムと化すです。当然、無意識に口元も緩み、つかの間の”砂天国”を楽しみます。

  
林エリアのコース脇でカメラを構えるkikuzo氏に、「あそこで飛ぶから!撮って!」と走りながら注文するくらいには楽しんでました。それまで別の場所に向けていたカメラを構え直し、数秒でピン合わせ、シャッターをきってくれたこの写真。言うまでもなく、お気に入りですよ。だって、めっちゃカッコ良くないですか?もちろんかっこいのは、カメラマンのスキルに依存してるんですけどね。

そんなつかの間の林エリアはすぐに終わりを告げ、2周目に突入。2周目はひたすら後続のライダーに抜かれないように、ミスをしないように走り、前にいるFATバイクのライダーを”狩る”つもりで走りましたが、結局そのライダーを狩る事はできませんでした。

  
そのままのポジションを維持し、結果は12位。正直イマイチです…
今回、確信した事がありました。それは、”攻めきれていない”と言う事。出涸らしになるまで追い込んだ走りが出来ていないんですよね。この前の桜堤も。ペースコントロールが出来るようになったと言えば聞こえは良いけど、一生懸命さが圧倒的に足りないんじゃないかな…と。練習不足によるフィジカル面に合わせて、メンタルも強くしないとダメだなって。

そして、よくよく考えれば当たり前なんだけれども、コースによって練習を変えるという事も再認識。桜堤の時に、「こういう練習したら良かった…」が、砂地獄では通用しなかったですね。もちろんやった事はプラスにはなっていたとは思うけど、最適ではなかったです。もちろん、それを除いても練習不足なのは明らか。
こうして僕の今シーズンのシクロクロスは終わりを迎えました。だけど、来シーズン開幕までは、もう8ヶ月しかないんですよね。そして来シーズンの開幕戦は砂地獄。運命の悪戯ですね。復讐の準備は今から始めても早過ぎる事はないんじゃないかな?来シーズン、少なくともC3には昇格しようじゃないか!

  
そんな東海クロスですが、スクールクロスの恩恵もあって以前よりも一層”アウェイ感”が薄れてました。今回、試走でシフトの調子が悪かった時にソレを実感しました。
平田クリテや前回の桜堤でもワンコインでメンテナンススクールをやっているプロメカニックのフーマ。彼とはスクールクロス飲み会で知り合って以来、自転車以外での趣味も合うし仲良くなってました。そんな彼に今回は助けてもらう事に。

 

試走終わって、変速の調子悪さに困ってウロウロしてたら、フーマが「kazooさんバイク調子悪いんですか?」と。サクッと僕のバイクを診て、発覚した衝撃の事実。トップから4枚目と3枚目のスプロケが逆になってたんですよ。まさに、”凹 “って感じに並んだスプロケ。そりゃ変速がスムーズなハズない。多分CXバイクを組んだ時から…。彼のスピーディな作業によりスタート前にはバッチリになった僕のバイク。いつも以上に”勝てる気”が増したのはここだけの秘密ですよ。
さー3月はダージャン、ストリート、パークメインで行きますよ!Tanatos乗りまくり月間のスタートですぜ!

広告

ripple について

自転車大好き野郎
カテゴリー: イベント, レース感想文 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中